赤、裸々

そのまま生きて

two much pain

昼過ぎに目が覚めて、しばらく布団にうずくまって四角い未来から溢れる日々の情報をただ眺めていた。起き上がっても約束の時間まで、まだ余裕はある。特にすることもないからまた布団に入っては眠りにつく。二度目の目が覚めると外はもうオレンジに染まっていて、やっと僕の1日が始まろうとしていた。シャワーを浴びて爪を切る。お気に入りの服を着る。待ち合わせ場所はいつもの駅前。適当に居酒屋に入ってはダラダラと最近のことを教え合う。毎日頑張っている君と毎日に置いていかれているだらしない僕。結局は君の話に頷いているだけで酒を飲む。店を出ると終電車なんて気にもせず慣れた足で繁華街を抜けて西へ向かう。ただ、それだけ。