赤、裸々

そのまま生きて

こぼれ落ちて

地面を跳ね返すほど激しい雨が降って一本の傘に寄り添い合う。君の左袖は濡れていてた。でもふたりで眠るシングルベッドは狭く感じないけど愛を濡らして眠りにつく。君が部屋を出ていった夜は残った匂いと共にこの広いシングルベッドでひとり濡れてまた今日も眠る。きっとこんな日々が続いていくんだろう。見えていないものには気づかなくて見えていたことにも見過ごして君の目元が濡れていく。そうならないようにまた今日もおやすみ